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2008年6月24日 (火)

ミステリーは添え物(「聖域」大倉崇祐)

大倉崇祐さん著の山岳ミステリー「聖域」を読みました。読み出してふと思ったのですが、世の中では山登りは流行ってるのだろうかと。ふと思い返すと熟年層のトレッキングブームだとNEWSで言っていたし、山岳漫画も偶然目に付きます(「イカロスの山」堀内夏子や「岳」石塚真一など)。しかしこの本を読み進めると大学の山岳部は廃部に追い込まれているのが現状で、年々山登り人口は減っているそうです。でも良く考えると何故山に登るのだろうか?昔から言われている答えの無い謎が思い浮かびました。そんな邪念が時によぎりながらも、二時間程でサクッと読了しました。一応ミステリー仕立てになっていますが、その辺りはそれ程重要視しなくてもいい感じの内容です。山に魅せられた人間の感覚や感情をじっくり読み込むのが主体の話な気がします。作者は大学時代山岳部に所属していて、その当時から温めていた作品だそうで、10年経って要約陽の目を見た作品です。流石にリアルに山に登っていた人だけあって雪山の描写は見事で、読んでいる側の頭に一面の銀世界が広がります。物語の中でも山に登る意義みたいなモノが何度も自問自答の形で登場します。ハッキリとした答えは提示されませんが、物語のラストを読むと何となく作者の答えが提示してある終わり方になっています。山登りなど全く興味のな私でも胸が熱くなる読了感でした。

聖域
大倉 崇裕

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ポイント 18pt

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