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2008年5月 7日 (水)

少しファンタジーな横山節(「影踏み」横山秀夫)

警察関係しかも警察の部署でもマイナーな分野を書かせたら右に出る人が居ない上に、短編で本当に力を発揮する横山秀夫さんの連作短編集「影踏み」を読みました。今回の主人公は横山作品初の犯罪者側の(ノビ師)です。(ノビ師)とは泥棒の事で、普通(空き巣)は読んで字の如く住人の留守を狙って泥棒するのですが、(ノビ師)はワザワザ人が寝ている時を選んで泥棒をするという、泥棒の中でも変り種の人種です。その(ノビ師)が出所する所から物語が始まります。何だ単なる泥棒の話と一瞬思うのですが、今回は何時もの横山作品には無い味付けが少ししてあります。主人公の死んだ双子の弟の声が、常に主人公の頭の中で鳴り響きます。横山作品の中では初のファンタジー色(?)とでも言いましょうか、現実離れした味付けがしてあります。流石安定感抜群の作家さんなので今回も安心して読み終えましが、オチに関しては途中で想像出来てしまいます。その辺りは減点ですが、警察話だけでないという新たな試みとしては及第点ではないでしょうか?今後の作品のキッカケになる作品では無いかと思います。

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