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2008年3月30日 (日)

現実味は薄れたが物語としてはスケールアップ(「ハゲタカ2」真山仁)

M&Aを分かりやすく物語りにしNHKでもドラマ化された「ハゲタカ」の続編である「ハゲタカ2 バイアウト」を読みました。前作は企業買収というものが一体どんな風に行われるか?という点をジックリ描き出し、ストーリー性は二の次の様な印象を受けたのですが、今会の続編は逆にストーリーに重点を置いて書いた印象を受けました。主人公である凄腕ハゲタカ鷲津も、前作では殆ど世間に出る事無く裏方に徹していたのですが、今回は驚くほど世間に顔を晒します。勿論それが作戦の内であるのですが、一読すると昨今流行の劇場型ミステリーの様な印象を受けます。ストーリー性を持たせたので真実味は薄れましたが、物語の核となる部分をアメリカの軍需産業に置くなどしてかなりのスケールアップをしています。個人的には前作より非常に楽しめましたが、前作と同様のガッカリする点もあります。それは冒頭に用意される謎の解明の部分です。前作が主人公の父の自殺・今回が弟子でもあり親友でもあった友の殺害(断言はしていませんが)。冒頭にミステリー的な要素を持ってくる点は興味性が膨らみいいのですが、如何せん着地が良くない。その点が改善されればもっと素晴らしい作品になる気がします。今回も最後に(to be continued)と書かれていて、次作の存在を既に明言しています。今回ハッキリと解き明かされなかった友の死の謎は次回に持ち越しと言う事でしょうか?そうであれば次作に期待しますが・・・・今回印象に残った言葉は「ガツガツしたもんは必ず負ける。大事な事は、最後に勝てばええってことや。最初はわざと負けて相手の財布を広げさせて、最後に獲ればええんや」という言葉です。商売人ならグッとくる言葉ですね。

 

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受信: 2008年3月30日 (日) 22時04分

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