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2008年1月 5日 (土)

ギャングの日常は意外にも普通

伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングの日常と襲撃」を読みました。この本はベストセラーで映画化もされた「陽気なギャングが地球を回す」の続編です。続編と入っても完全なる長編ではなく、元々一作目に出てきた個性的な五人の主人公達の日常を短編で書くという企画から始まったそうです。第一章は五人それぞれの特技(演説・記憶・嘘発見・体内時計など)を上手く話しに盛り込み、伊阪氏らしいクールで粋な会話が気持良い作品集で、第二章はその一章のそれぞれの話が偶然にも絡まっていく中篇となっています。このブログで過去に何度も書きましたが、世間的には大人気作家である伊阪氏ですが、私は世間の評価程面白みを感じていません。確かに今までに無いスタイルだし、映画的な時間軸の使い方は、読んでいて上手いなーと感心させられます。しかし登場人物に人間らしさを感じさせない点が、どうにも読んでいて距離感が出来てしまいます。それが伊坂氏のスタイルである持ち味なんですから良いんですが、私には逆に世界観に入り込むのを妨げる要因になってしまいます。そんな伊坂作品の中では一番人間臭さを感じさせてくれるのが、このシリーズです(勿論未だ5冊しか読んでいないので新作はどうか分かりませんので悪しからず)。今回もテンポ良く楽しませて頂きました。評価的には可も無く不可も無くといった感じでしょうか?主人公たちに思い入れのある方達には何倍も楽しめる本だと思いますが、やはり短編を途中から強引に後半の中篇へ繋げる企画に代えた強引さが少しわざとらしかった気がします。でも人気あるから今後もシリーズ化されそうな予感ですね。今年も伊坂人気は衰える事をしらなそうです。

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» 陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎 [個人的読書記録]
人間嘘発見器、演説名人、天才スリ、正確無比の体内時計という4人の強盗が巻き込まれたバラバラな事件。銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。ベストセラー第2弾。 これまた面白かったですね。 短編として書かれたものが長編の第一章として組み込まれたとのことで、不自然さがあるとの声も聞かれますが、僕はいいと思いました。 ドラクエⅣみたいでいいですよね。 まだまだ続編読みたいな~。...... [続きを読む]

受信: 2008年1月16日 (水) 23時40分

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