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2008年1月24日 (木)

ミステリーの王道(孤島)

ミステリーという分野の王道は密室であります。総てのミステリーの基本はここから始まったと言っても過言ではありません。推理小説が生まれてから一体どれくらいの密室モノが世に送り出されてきた事でしょう。そりゃ数え切れない位です。その密室から発生した同類項が(孤島)です。こちらも船や飛行機でないと基本的には第三者が入り込めない状況なので、ある種の密室といってもイイ状況です。通常の密室モノはどうやって密室を作ったかが謎になりますが、(基本的にはですが)孤島モノは外部侵入者が無いという設定で限られた登場人物の犯行を推理するという事になります(綾辻行人の「十角館の殺人」は反則ギリギリの犯人でしたが・・・)。その王道(孤島)モノ設定の話を読みました。有栖川有栖(ありすがわ・ありす)「乱鴉(らんあ)の島」を読みました。関係者以外は島に不在という古典的設定で書き上げた本格ミステリーです。ですので何も新しい点はありません。謎解きもそれ程驚くべき謎ではないので、何か孤島モノの教科書的ミステリーとなっています。何時もヒネッたミステリーばかり読んでいるので、偶には王道もそれなりに楽しめました。有栖川氏の作品は傑作「双頭の悪魔」しか読んでいないんですが、作品としての完成度はやはり双頭の足元にも及んで無い気がします。ミステリー初体験の人にはお薦めの読みやすい一冊でした。

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