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2007年12月 3日 (月)

いっその事(踊る)にしたら・・・

2006年度「このミステリーが凄い」の10位にランクインした、佐々木譲氏の「笑う警官」を読みました。この本は元々「うたう警官」として世に出ました。(うたう)とは警察用語でチクルという意味です。その意味通り身内の腐敗を証言しようとする人物を巡って話が進みます。内容的にはどう考えても(うたう)の方がしっくりくるのに、意味が分かりにくいとの事で文庫化される時に(笑う)に改題されたそうです。笑うの方が更に意味が良く意味が分からない気がするのは私だけでしょう?いっその事「踊る大走査線」のヒットにかけて「踊る警官」ぐらいまで飛ばしてくれると笑えたのに惜しいです。さて肝心の内容ですが、可もなく不可もなくといった所でしょうか。汚名を着せられた刑事を守るため極秘裏に真犯人を探します。24時間のタイムリミット・最後の方まで誰か分からないS(スパイ)の存在・一見無作為に集められた仲間がそれぞれのエキスパートで個性的であるなど、面白い要素が総て詰まっています。安心して最後まで読みきる事が出来ます。しかし(安心)以外の物はあまり見当たらない気がします。良く言えばサスペンスの基本的な定番の様な一冊・悪く言えば2時間ドラマの様な都合の良い展開の一冊です。今や警察小説を欠かせたら日本一の横山秀夫氏と比べると様々な点で見劣りするのは否めません。次回作「制服捜査」は物凄い出来が良いみたいなので、そちらに期待します!この本の物語の下地に、数年前に本当にあった北海道の警察の郡司警部事件が存在するのですが、あれだけの大きなNEWSになったにも関わらず、個人的には殆ど忘れていました。だから警官は(笑う)というか(ほくそ笑む)のかもしれません。そう考えるとタイトルは強ちおかしくは無いのかもしれませんね。

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コメント

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投稿: Peggy | 2007年12月 5日 (水) 00時52分

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