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2007年12月16日 (日)

Closed Book

男女同権が騒がれて久しい昨今です。一昔に比べれば女性の社会進出も普通になり、結婚しても働く女性が居るのはそれ程珍しい事ではなくなりました。私が子供の頃には未だ珍しかった気がするので、この30年で起こった相当のレベルの社会変化の一つです。それでも割合からすれば専業主婦の方はまだ多いと思います。そんな専業主婦の気持を題材にしたミステリーを読みました。柴田よしきさんの「Close to You」という一冊です。主人公は共働きのDINKS夫婦(今時こんな風に言わないか?)。収入も余裕があり、それぞれの時間とお金を自由に使い、何も問題のない暮らしをしていました。それがある日会社の派閥争いに巻き込まれ旦那が職を失います。必死の就職活動もままならず再就職ができず、妻に請われるまま専業主夫になります。そこで今までに触れ合う事のなかった御近所の主婦達との付き合いが始まります。そこで今までに気付かなかった専業主婦の気持や、近所付き合いの難しさをまざまざと見せ付けられます。この辺りまでは主婦目線というか女性ならではの目線でしか感じられない感性で非常に面白く読めました。妻が誘拐される中盤から後半にかけて一気にミステリー色が強くなります。しかしここからはハッキリ言ってドッチラケでした。犯人の誘拐理由も全く理解できないし、余りにも稚拙な警察とのやり取りも何のドキドキ感も生まれません。柴田氏の作品としては個人的には最低ランクに近いです。前読した「聖なる黒夜」が余りにも良かっただけに余計にガッカリ度が大きかったです。もしかしたら柴田氏はミステリー作家では無い方が持ち味を発揮できる作家さんなのかもしれません。解説を斎藤由貴さんが書いてるんですが、正直こちらもチンプンカンプです。まー10割バッターなど存在しないですから、偶には失敗作もありますね。

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