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2007年11月25日 (日)

犯人は絶対に捕まらない

世の中には刑法というものが存在し、法律に反した場合に何かしらの罰則が与えられる仕組みになっています。その罰則は戒めの意味もあるのですが、法を犯さない(又は再犯を防ぐ)為に絶大な威力を発揮する物と考えられています。しかし現状はどうでしょう?犯罪は減るどころか増える一方、加えて再犯率なんかは言うまでも無く相当の高さです。既に刑法の罰などはそれ程の影響力は無いのかもしれませんね。先日のブログで貫井徳郎さんの「殺人症候群」という本を紹介しましたが、この本は身内を無残にも殺されたにも関わらず、軽い刑で出所して何の罪の意識も感じず更生をしていない極悪人を本人に代わって成敗する登場人物の話でした。偶然にも続けて読んだ薬丸岳さんの「闇の底」も同じ様な話でした。薬丸さんは前作「天使のナイフ」で第51回江戸川乱歩賞を受賞してデビューしましたが(過去にブログアップしてあります)、この出来栄えが新人とは思えない出来の良さで堪能しました。その時のテーマが少年法、そして今回が連続幼児暴行です。相変わらずの重たいテーマなんですが、作品の出来栄えとしては前作よりはかなり落ちますが、それでも標準以上の出来はキープしています。テーマや物語自体は悪くないのですが、少し書き込みが薄い気がします。後100ページくらいあって丁度良かった気がします。少しネタバレになりますが今回の作品の凄い点は、「犯人は絶対に捕まらないし死なない」という点です。言葉で聞くと意味が分からないですが、犯人が一人でなくてその意思を継ぐ者が次々に出てくるという意味です。確かに犯罪の抑止力としては殺されるというのは物凄い偉大な力を発揮すると思います(現実的には不可能ですが・・・)。一番の衝撃は以前に幼児に対して性犯罪を犯した犯人が、自分の娘に対して欲望を抑えられないと心情を吐露するシーンです。欲望とはここまでのものなのか!と少し肌寒くなりました。

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