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2007年9月29日 (土)

虫より怖い女の妬み

以前このブログで紹介した藤田紘一郎著の「笑うカイチュウ」という本を憶えている人は居るでしょうか?世界一の衛生大国となった日本は、寄生虫が体内に存在する割合は物凄く少ない国となったのですが、不衛生とは別の部分から寄生虫に感染する恐怖が本には書かれていました。例えばペットを擬人化しすぎる事による感染や、美食が過ぎ生きたまま魚を食べる事による感染など、寄生虫は少しづつまた日本に蔓延しつつあるそうです。自分の体の中に自分の意志とは全く関係なく動く虫が居たらと考えるとゾーッとしますよね?同じようなゾーッとする気分にさせる本を読みました。32回メイフィスト賞を受賞してデビューした真梨幸子(まり・さちこ)さんの「孤虫症」という本です。この本はズバリ話の中心に寄生虫があります。孤虫症とは実際に存在する寄生虫病で、感染すると体に紫色の瘤が出来て、最悪は死んでしまうという怖い寄生虫です。自分と関係を持った男性が次々と奇妙な瘤が出来て死んでいく事実を知った私は自分が寄生虫に感染しているのでは?と妄想しだし次第に精神的におかしくなって行きます。そして謎の失踪。ここで視点が妹に移ります。残された義兄と妹で謎を解こうと奔走します。そこで分かってくる真実は想像を絶する真実でした。といった感じの内容ですが、寄生虫という気持の悪い存在をテーマに置きながら、実は人間のとてつもない悪意や妬みが本当の真実においてあるあたりは上手いと関心させられました。物語の展開のスピードもよく、久方ぶりに一気読みしてしまいました。よくよく考えると展開や設定に強引な点はありますが、娯楽作品としてはかなりのレベルだと思います。特に最後の方でどの部分が誰の視点かがハッキリしてくる辺りは「成る程!」と納得させられました。女性作家に共通する事ですが、作者である真梨さんも女性の嫉妬を描くのが本当に上手い(怖い?)です。この部分だけは一生男性には書けない世界観です。個人的にはかなり面白く読めたので、今後の彼女の作品も追っていきたいと思います。お勧めですよ!!!!

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