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2007年8月 3日 (金)

ノスタルジックホラーって流行?

最近嵌って読んだ朱川湊人さんの作品を称してノスタルジックホラーという呼び方がされています。話の舞台が昭和の香りに溢れた下町で、読了後に何処か郷愁を感じる作風がノスタルジックホラーの定義とされています。無論朱川さんの専売特許と思ってたのですが、同じ様な作風の作品を読みました。吉永達彦さんの「古川」という作品です。この作品は第八回角川ホラー小説大賞短編賞受賞作品です。朱川さんも第十回の同賞を受賞しているので作品としては吉永氏の方が先という事になります。物語の舞台は1960年代なかば、作中にも坂本九の「上を向いて歩こう」や園マリのデビューの話が登場し、時代の風を自然に読者に感じさせてくれます。場所は大阪の古川流域の長屋。大雨で反乱した川の水が長屋まで流れ込み、そこで死んだ人々の亡霊まで家に入り込んできます。物の怪に連れて行かれそうになる弟を主人公の少女が愛の力で護る!みたいな内容です。別段話に新しさは感じられません(朱川さんも同様)、しかし世界観にどこか自分の子供の頃の記憶が重なって仕方ありません。ホラー小説としてはハッキリいって今ひとつかもしれませんが、癒し系のチャンとした話を書けばもっと力を発揮する作者だと思います。明日は本家朱川氏の直木賞受賞作について書きます。毎回言いますが、それしても角川ホラー文庫の表紙はセンス無さ過ぎ!何とかならんもんでしょうか?

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