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2007年8月 2日 (木)

タイトル通りかなりダーク

作家にとって自分が想像で造りあげたキャラクターというのは物凄く愛着があるものだと思います。ましてやそのキャラクターが読者にも受け入れられシリーズ化されたりしたら尚更だと思います。余りにもキャラクターが読者に愛されすぎて、作家がキャラクターをぞんざいに扱おうものなら、逆に読者から反感やお叱りの言葉が飛び交うと言う本末転倒な事態も起こったりしています。今や直木賞作家となりベストセラー作家でもある桐野夏生さんもデビュー作は女探偵ミロを主人公にしたハードボイルドでした。今でこそ女性作家がハードボイルドを書く事は珍しくは無いですが、その当時はかなり話題になったのを覚えています。「顔に降りかかる雨」で第39回江戸川乱歩賞を受賞してデビューし、読者に女探偵ミロが受け入れられ、続編「天使に見捨てられた夜」ミロの父親が活躍する「水の眠り 灰の夢」ミロと父親の登場する短編集「ローズガーデン」と、次々に続編が書かれた人気シリーズとなりました。そしてシリーズ最新作「ダーク」を要約読みました。正直ミロシリーズと知らずに購入して読み出したのですが、直ぐにミロシリーズである事に気付きました。しかし読み進めて行く内に「これって本当にあのミロ?」と思う位私の持っていたミロのイメージと違う、陰湿でダークなミロが暗躍します。前シリーズを読んだのはもう何年も前の話なので、しっかりした記憶はありませんがここまでダークではなかった気がします。このミロの変化はどうなんでしょうか?かなり反発を食らう気がします。桐野氏は自分を一躍有名にした愛すべきキャラを何故ここまで貶めたのでしょう?勿論近年の桐野氏の作風に合わせたと言われればある程度納得は行きますが、ミロシリーズとしては少し違う気がします。もうミロには縋り付かないわよ!という桐野氏の決別宣言なのかもしれません。もうミロシリーズは書かないかもしれませんね。まーシリーズ物という事を覗いても桐野氏の作品としては今ひとつな気がします。

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受信: 2007年8月 2日 (木) 17時48分

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