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2007年7月25日 (水)

理解するのではなく、感じる

本日は昨日紹介した田口ランディさんの問題の三部作について書きたいと思います。「コンセント」「アンテナ」「モザイク」と続けて書かれた三部作は、物語は全く関連は無いのですが、扱っているテーマや世界観は関連性が非常に高いため、三部作という纏め方がされています。昨日紹介したエッセイにも書いてありましたが、田口氏は実の兄が引き篭もりの挙句餓死し、発見されるのが遅く腐敗をしていたという衝撃的な過去を持っています。まー普通の人生では中々起こらない事ですよね。その事件をキッカケに精神世界や神、宗教感などに物凄く興味をひかれこの三部作を書くに至ったみたいです(元々生まれながら不思議な世界に興味はあったんでしょうが)。もう何年も前に三部作を読破しているので、細かい内容はあまり覚えていませんが、確かに他の誰かには書けない世界観を楽しませてくれた感覚だけは物凄く憶えています。書いてある事を多分頭で理解し様とするとチンプンカンプンで脳をかき回された様な混乱を招く話です。やはり感じる事が田口氏の世界を楽しむコツな気がします。田口氏も兄の死を相当理解しようと考えたと思いますが、結局は答えが出ていないのでは無いかと思います(答えなど無いのかもしれません)。自分自身の開放の為にこの三部作を書いたのかもしれません。盗作問題という汚点がつきましたが(その部分の良し悪しはここでは判断は避けますが)、この世界観は田口氏にしか書けない世界であることは間違いないです。初期作「コンセント」にあった迷いは、最終作「モザイク」で開放された感じが物凄く出ていた気がします。少し変った世界に興味のある人には必ず読んでもらいた三部作です。

  

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