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2007年6月 6日 (水)

AとIの違い

今朝の新聞にこんな記事が載っていました。「先日の愛知県長久手町の立て篭もり事件で警備部機動隊の特殊部隊(SAT)と刑事部捜査一課特殊班(SIT)の連携の在り方が課題となったのを受け、SATとSITの合同訓練をした」というNEWSです。まーあれだけの失態を犯したのですから当然の成り行きです。ローマ字の真中がAとIが違うだけで、役割も部署もそれ程違うとは一般人には全く認知されていない事実です。偶然読んでいた本にも(SAT)と(SIT)の不仲(?)を印象付ける部分が出てきました。その本は新堂冬樹氏の「銀行籠城」という一冊です。この本は昭和54年に大阪の三菱銀行で行員と客50人を人質に立て篭もった梅川事件をヒントに書かれたそうです。当時12歳だった私もこの事件は物凄く記憶に残っています。篭城現場を延々と流しつづけるTVに釘付けだった記憶が蘇ります。この時犯人である梅川は銃は持っていたとはいえ、たった一人で50人もの人質の行動を支配してたそうです。その力は初めに警官二人を躊躇する事無く射殺した事実=恐怖が総てだったそうです。その事件からヒントを得ただけあってこの本の犯人も初めに言う事を聞かない人や反抗的な態度の人を容赦なく射殺します。目の前でその事実を見せ付けられた人質は、直ぐに忠実な監視役になり警察の突入を出来無くしてしまいます。結果警察の無力さを露呈します。その過程の中で現実の世界と同じ様に(SIT)と(SAT)の確執も浮き彫りになります。逃走を目的としない(つまり死を覚悟しての)篭城は、これ程までにも手出しが出来ないものなのだ!と言う事を実感させられます。前半は非常に面白く読めましたが、後半はイタダケナイ。犯人が篭城した理由付けもオチも何か中途半端で終わってしまいます。残念!前半の設定が面白かっただけに残念で仕方ありません。かなり締め切りに追われた感が出でます。エグイ作風で有名な新堂冬樹氏の作品としては様々な意味で消化不良でした。

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