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2007年6月13日 (水)

ドラッグ体験にも似た怪作

今晩にも藤木稟(ふじき・りん)さんの「テンダーワールド」という作品を読み終えます。この本は「イツロベ」という作品の続編なので、本日は先に傑作「イツロベ」に付いて書きます。作者の藤木稟さんは女性で1998年に「陀吉尼の紡ぐ糸」という作日でデビューしました。その当時(京極夏彦)に嵌っていた私は、藤木氏の作品を読んでどうしても京極作品の分り易いバージョンとしか印象がなく、久しく読むのを止めていた作家の一人でありました(その後の作品も何となく京極色が見え隠れするタイトルや内容な気がします)。そんな印象の作品群を脱皮した作品がこの「イツロベ」です。ホラー・SF・伝奇・ミステリー・ネットワールドと、様々なネタをこれでもか!と詰め込んだ驚くべき作品です。一見何の繋がりも無いような出来事が、一つの真実に向かっていきます。兎に角最初から最後まで幻想や幻覚・虚構と仮想などの混沌とした世界観に溢れています。まるでドラッグ体験にも似た読了感を今でも強烈に憶えています。しかし細かい内容に関しては殆ど記憶がありません。何故だろう?通常面白かったり印象深かった本の内容は、何年経っても結構細部まで憶えている私ですが、この本に関しては殆ど記憶がありません。まるで実際のドラッグ経験の様に、快感だけが残って記憶が無いような状態です。それでもしっかりと面白かった記憶だけは脳に張り付いています。特に前半で書かれているアフリカのジャングルの奥地でのトリップ体験は秀逸だった気がします。この時点で続編があることは知っていたので、終わり方はかなりの尻切れトンボだったのも今記憶が蘇りました。今の所藤木氏の作品の中では最高傑作だと思います。さー続編はどうでしょうか?明日続編「テンダーワールド」に付いて書きます。後50ページで読了ですので・・・。

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