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2007年5月27日 (日)

石の上にも8年

一つの作品を書き終えるまでに8年という膨大な年月を費やした集大成的な大作「暗黒館の殺人」を要約読み終えました。作者は「十角館の殺人」でデビューし新本格派ミステリーという分野を提唱した綾辻行人(あやつじ・ゆきと)氏です。デビュー作が大ヒットしたお蔭で、その後も「館」シリーズを書き続け今までに6作書かれています。最後の館シリーズは12年前に発売された「黒猫館の殺人」だったので、綾辻フアンは今か今かと待っていた作品でした。私も古本ながら総て読破してきたので、かなり楽しみにしていた新作です。2年程送れてGETしましたので早速読み始めました。読み始めて直ぐに感じた事は(京極夏彦)や(横溝正史)などの、昭和初期を思わせるオドロオドロしい印象の肌触りでした。作風変った?と訝しげに読み進めると登場するのは(怪しい洋館)(早老症の子供)(完全H型のシャム双生児)(せむし男)など、綾辻氏が普段から公言している大好きな映画監督ダリオ・アルジェントの世界観まで登場します。力入ってるなー!とワクワクしながら先に進んだのですが、これが実に読みにくい。期待度が高かった所為だけではなく、館の広さや登場人物の多さが足枷になって事件が起こるまで物凄く時間がかかります。正直途中で何度か「もう読むのを辞めよう」と思ったのですが、何時か面白くなるだろうと我慢して少しづつ読み進めました。正直これだけ読書が辛いと感じたのは久方ぶりな気がします。今までの「館」シリーズの集大成的な部分も盛り込まれているので、いきなりこの作品から読む方にはチンプンカンプンな点も多いです。同じくシリーズの集大成として書かれた京極夏彦氏の「塗仏の宴 宴の支度」も、初めて読む人には辛い部分がありますが読み易さや面白さでは俄然上回っていた気がします。兎に角相当の日数をかけて上巻654ページを読み終えました。正直上巻の評価は10点中5点でした。この時点で下巻を読むのをかなり躊躇したのですが、やはり綾辻氏を信じて下巻を読み始めました。続きは明日書きます。

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