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2007年4月25日 (水)

小説以上、映画未満

本や映画や音楽を敢えてジャンル分けするのは物凄く無粋な気がします。そもそも感じた事を表現するのに決まりなど無く、売る側の勝手なジャンル分けで大雑把な分け方がされているだけです。それでも大雑把なジャンル分けがしてあるからこそ、全く前情報の無い本でもそれないりの内容が想像できて読み手側は買い易いという利点も存在します。一応ミステリーというジャンル分けのされた「重力ピエロ」という本を読みました。作者は今をときめく(?)人気作家伊坂幸太郎氏です。この本は直木賞候補にもなり、このミスでも3位、そして本屋大賞でも5位と、各界で大絶賛された話題作です。2003年の発刊ですが要約読む事が出来ました。さてさて感想はというと、ん~表現がし辛いというのが正直な感想です。ミステリーとして読むには対した話では無い気がするし、人間模様をじっくり掘り下げてある訳でもないのでイイ意味での深い話でもない。だから面白くないか?と言われれば違います。今までに無い全く新しい感じの手触りの読了感です。物凄くライトな感じなんですが、所々何故かイイ意味で立ち止まって考えさせられる内容です。筆者のプロフィールに「映画が好きで、コーエン兄弟 ジャン・ジャック・ベネックス エミール・クストリッツアなどの映画監督に影響を受ける」と書いてあります。正しく彼の文章は映画的な気がします。場面展開も早いし、同時に様々なシーンが交錯する。加えてジャンル分けが難しい点は正しく映画的なのかもしれません。故に細かい事を抜きにして全体が持つ零囲気を楽しむ本なんでしよう。物凄く感動したとか泣けたという事はありませんが、何故か気になる作品ではあります。文中作者の想いの代弁である様なセリフがあります。「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだ」というセリフが物凄く印象に残りました。世間の評価ほど良さ感じませんでしたが、何時もながら評価の難しい本でありました。

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