« 史上最大の決戦! | トップページ | 現実と虚構の狭間で »

2007年4月13日 (金)

答えが出ませんでした

全くノーチェックだったのですが大崎善生(おおさき・よしお)さんの「孤独か、それに等しいもの」を読み終えました。古本屋で何気に見つけたのですが、ハードボイルドぽいタイトルと、帯びに書いてあった言葉「今日一日をかけて、私は何を失ってゆくのだろうー」と言うコピーに惹かれ衝動買いしました。調べてみると作者である大崎氏は元々将棋の世界のノンフィクションライターで、その分野では名実共に物凄い著名な方でした。その人が作家として転身し何作か書いているんですが、どれも評判が良いみたいで吉川英治文学新人賞なども受賞しています。さて読みは始めると想像と違い物凄く哲学的な内容でした。但し文体は一人称で書かれているので、スタイルとしてはハードボイルドと似ている感じがあります。風景を観察し描写する表現や、自分の気持を様々な比喩で表す辺りは正にハードボイルドタッチです。しかし内容は全く違います。短編集なんですが、総てに作品に登場する主人公は、何か思い過去を背負い生きて居ます。一読すると暗く鬱で生きていても楽しみなど全くないという辛さが前編に漂います。そしてそれぞれの主人公が何かをキッカケにして再生する糸口を見つけるという終わり方です。但し糸口を見つけただけで実際にちゃんと再生したかは分りませんので、物凄くハッピーエンドでは終わりません。この辺は好き嫌いが物凄く分かれる点だと思います。個人的には内容には少し不満が残る物の、この独特な文体には思いっきり嵌りました。気持では他の作品総て読破したい気持です。ソフトな花村萬月という感じかな?勿論文体も内容も全く類似点はありませんが、何処か哲学めいた感じを受ける点に少し似た香りを感じました。タイトルの「孤独か、それに等しいもの」をズーッと考えていたのですが、読み終わった後も(孤独)と(等しいモノ)は思いつきませんでした。孤独を全く違う視点で捕らえると、孤独と背中合わせにあるのは誰か心が繋がった状態なので、二人で居ても孤独に感じる状態を一般的な孤独とは違うが、それと等しいものと捕らえているんでしょうか?個人的にはそう解釈しました。いやーそれにしてもメッケモンでした。今年発掘した新人ナンバー1候補です!

|

« 史上最大の決戦! | トップページ | 現実と虚構の狭間で »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 答えが出ませんでした:

» xeatu azinix [ lsoiha eanayocd]
aoxobexf pua [続きを読む]

受信: 2007年5月 3日 (木) 05時50分

» adipex diet pill [ adipex]
ipamewec houk [続きを読む]

受信: 2007年5月 3日 (木) 11時17分

» adipex [ adipex on line]
iuzk qnaawu [続きを読む]

受信: 2007年5月 3日 (木) 14時17分

» adipex [ adipex]
ooguwak eopidg [続きを読む]

受信: 2007年5月 3日 (木) 16時22分

» acyclovir online [ acyclovir]
usivap ijuw [続きを読む]

受信: 2007年5月 3日 (木) 16時39分

» acyclovir [ acyclovir]
zpou soe [続きを読む]

受信: 2007年5月 3日 (木) 17時52分

« 史上最大の決戦! | トップページ | 現実と虚構の狭間で »