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2007年4月16日 (月)

犯した罪に対する罰の重さ

約束通り本日も新野剛志さんについて書きます。昨日紹介した「もう君を探さない」がメジャーデビュー二作目でしたが、続いて三作目も同時に古本屋でGETしていましたので続けて読みました(多分同じ人が同時に売ったのでしょう)。今回の作品のタイトルはズバリ「罰」です。ひょんな事から罪を犯した主人公が、出所後も過去の罪に縛られた生活をしています。どうしてもお金が必要になり手を貸した軽い犯罪が殺人事件へと発展し、泥沼の逃亡生活へと深みに嵌っていきます。そこで過去の罪を清算しようと立ち回る主人公に突きつけられた事実と結果は?という感じの内容です。前作と同じく今回の主人公もかなり傷を背負って生きています。そこから抜け出せない事でドンドン深みに嵌っていきます。あーなんて情けない男なんでしょう。しかし完全なる否定は出来ません。何故か主人公の男の気持に同調してしまう点もあります。罪に対する本当の罰とは何か?といった点を考えさせられる一冊です。現状の法律では、裁判で判決が出て刑務所で過す事が罰とされていますが、本当の罰はそんな所には存在しません。罪を犯した本人が決める事です。主人公も出所してからも自分の罪を償う事で生甲斐を感じています。既に刑務所で刑期を過したのですから、罪は償ったと考えてもいいのですが主人公はそう考えません。やはり自分自身が罪の重さを一番自覚しています。その生き方がハードボイルドのストイックな生き方と逢い通じる点があります。特に主人公が最後に受ける最大の罰には少しウルッときます。一作毎に物凄く良くなって来ている気がします。今後が物凄く楽しみな作家の一人である事は間違いないです。この時点で帯びに「作者の最高傑作」と書いてありましたが、更に凄い作品を書くのは確実だと思われます。ぜひ発展途上の今こそ皆さんに読んでもらいたい一冊です。明日は旅行で書けませんので一日休みます。

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