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2007年2月27日 (火)

日常生活に根付いたミステリー

最近のミステリー小説は時代の流れかあまりにも風呂敷を広げた話が多い。世界を股にかける傭兵あがりの主人公だったり、敵が巨大な組織だったり国家だったりします。それはそれで絶対に普段関わる事の無い壮大さがワクワクして楽しかったりします。しかし個人的にはあまり感情移入しにくかったりします。そんな庶民派の私を満足させる新人を見つけました。最近読んだ山之内正文(やまのうち・まさふみ)さんのデビュー短編集「エンドコールメッセージ」は着慣れた普段着の様な生活に密着したミステリーでした。四編の短編からなる一冊なんですが、タイトル話は第55回日本推理作家協会賞短編部門の最終候補に残った作品だし、収録された「風の吹かない景色」は第23回小説推理新人賞を受賞した作品です。流石に賞レースに絡んだ作品だけあって中々の出来栄えの作品です。その他の作品も上手いと思います。どの話も日常生活にドッシリ根をはったミステリーなので、読んでいて不思議な安心感があります。起こる事件は物凄く小さな事件なんですが、その先にある現代社会が抱えている問題はかなり大きな問題を示唆しています。この辺りが本当に上手いです。爽やかな文体や文庫の表紙が若々しいので、物凄く若い人だと勝手に想像していたら、私よりも一回り以上上の年齢でした。50過ぎてのデビューみたいです。何となく勇気つけられます。私も頑張ってみようかな?言うだけ番長です。

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