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2007年2月18日 (日)

肝心なのはストーリー

第一回小学館文庫小説賞受賞作品「感染」を読みました。作者は仙川環(せんかわ たまき)さんと言い医学部出身の医学ジャーナリストを本業としている女性だそうです。この本が処女作で、テーマは「臓器移植」を中心にしたサスペンスといった感じの内容でした。個人的な感想としては可も無く不可も無くといった所が正直な感想です。瀬名秀明さんの「パラサイト・イヴ」の大ヒット以来、医学系の専門知識をベースにしたミステリーが沢山登場しました(もちろんその前にも医学サスペンスは何作もあったんでしょうが・・)。どの作品も日常生活では知りえる事が出来ない専門医学の知識を分り易く教えてくれる点では、毎回読んでいて非常に興味深く楽しんでいます。しかしその点だけでは読者は満足しません。肝心なストーリーと読ませる筆力がかなり重要になってきます。知識の羅列だけでは何のドキドキ感もありません。今回のこの「感染」はどうでしよう?新人のデビュー作ですが、何でも10万部を超える売上があったそうです。勿論受賞作品という売り文句はかなり影響があるのでしょうが、正直そこまで売れる程素晴らしい内容では無い気がします。ストーリー自体は結構ベタなので、途中で何となく先が見えます。その分り易さが好きな人には支持されるかもしれませんが、複雑さやヒネリを求める人には物足りない作品です。専門知識は強みではありますが、やはり大切なのは文章力だと思います。そう思うのは私が根っからの文系人間だからでしょうか?

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