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2006年12月 2日 (土)

白人ボーカルにJAZZの道を開いた先駆者

寒くなると高齢の人は亡くなりやすいと昔から言います。その説を証明するかのように最近私が好きなアーティストの訃報が次々と届きます。このブログでも最近だけで二人お伝えしました。そして本日は三人目です。それ程JAZZに詳しくない私でもこの人の歌声の洗礼は受けている、世界的にも超有名な白人女性ボーカリストANITA O’DAY(アニタ・オディ)さんが11月23日に亡くなりました。少し背伸びをした20歳の頃、大人はJAZZを聞かなきゃ!と訳の分らない理屈で手当たり次第にJAZZの名盤と言われる物を聞き出したました。その頃自らもバンドでボーカルをしていた所為もあり、ボーカル物を選んで聞いていました。その時に出会ったのがアニタの傑作アルバム「THIS IS ANITA」「ANITA SINGS THE MOST」の二枚です。JAZZボーカルと言えば黒人と決め付けていた私に衝撃を与えたアルバムでした。決して上手くは無い歌唱法なんですが、色気と囁き加減はアニタ独特の持ち味でした。そして更に衝撃を受けたのが1本の記録映画です。1960年に撮影された「真夏の夜のJAZZ」の中で初めて映像でアニタを見たときです。黒のドレスにツバの大きなモノトーンの帽子を被り、肘まである白い手袋をして歌う唄うアニタの姿に正直釘付けでした(またまた死語)。兎に角黒人ボーカルには無い洗練されたスタイルが際立っていました。その時に唄った「スゥイート・ジョージア・ブラウン」は自分にとって忘れられない曲となりました。現にその後他の人が唄ったこの曲をCDで見つけると必ず聞いていましたからね。晩年日本でのLIVEを録音した物を聞いたぐらいですが、アルコールと薬物でボロボロになったアニタには若い頃のスタイリッシュな魅力はありませんでした。しかし白人JAZZボーカルを語る上では欠かせない存在である事は間違いありません。JAZZに興味を持った方には避けては通れない程の重要人物です。享年87歳だそうです。大往生といえば大往生の年齢です。御冥福をお祈りします。

 

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