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2006年11月13日 (月)

フィクションとノンフィクションとの狭間で

昨今現実の世界で起こる犯罪や事件は複雑化しています。殺人理由や方法、そしてその根底に流れる犯人の家庭環境や生い立ちなどはそこらへんの小説よりも悲惨で奇妙だったりします。日本は本当におかしくなって来ているんでしょう。教育が悪いだとか経済最優先の国政が悪いだとか様々な理由を口にする人が居ますが、やはり根本的な原因は格である(家庭)や(家族)にある気がします。そんなリアルな事件や事故を取材して本にしていた永瀬隼介(ながせ しゅうすけ)氏の「サイレント・ボーダー」を読みました。永瀬氏は元々週刊誌の記者で独立した後もフリーのジャーナリストととして犯罪ノンフィクション分野で活躍していた人です。街に溢れる泥臭い犯罪と面と向かって接してきただけあって、この処女作小説もリアル感に溢れています。あたかも実際にあった事件と当事者のような息遣いが聞こえてきそうな臨場感です。全体の物語自体は創りものなんですが、登場する若者達の気持ちや行動は実際の取材の中で作者が感じ取った皮膚感覚で描いている感じがします。特別内容に新しい点はありませんが、行き場も無く未来も無い若者たちの焦燥感や生きるという事に対する希薄感がヒシヒシと伝わってきます。多分これがその当時の若者の気持ちだったんでしょう。この本が書かれたのが2000年です。既に6年が過ぎようとしています。もしかしたら今の若者達は又違う感覚や未来図を描いて生きているかもしれません。良い方向であればイイのですが、最近の自殺や事件のNEWSを聞く限りより悪く複雑になってきている気がしてなりません。こんな事を憂うようになったという事は自分が歳をとった所為だろうか・・・。

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受信: 2006年11月13日 (月) 18時35分

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