« 幸せを電波に乗せて | トップページ | バツタもんのバツタもん »

2006年10月28日 (土)

どうしても肌に合わない・・・

サントリー・ミステリー大賞「時の渚」でデビューした笹本稜平(ささもと りょうへい)さんの「フォックス・ストーン」を読了しました。笹本氏の作品は「時の渚」「天空の回廊」以来の三作目です。現存する作家の中でも正統派の冒険小説を書ける日本では数少ない存在です。全体でもそうなですから若手の中では本当に貴重な存在です。ミステリー好きの私ですが国際陰謀物(?)というジャンルは今ひとつ読んで世界観にはまり込めない感じがします。小さな島国日本に生まれたからでしょうか?国際情勢に疎いからでしょうか?また登場人物が横文字だと今ひとつ現実味を感じないからでしょうか?理由は分りませんが嵌りこめないんです。この小説も傭兵あがりの主人公(この時点で今ひとつ現実離れしてますよね)の日本人が、傭兵時代の親友のジャズ・ピアニストの謎の死を追ううちに、とてつもない国際的な陰謀にぶち当たります。舞台はアメリカ・アフリカ・日本と世界を又にかけての様相を呈していきます。関係した人達は次々と殺されていき最後に驚愕の真実が・・・。みたいな感じの内容です(かなり大雑把ですが)。話の筋も良く出来ているしリズム感も悪くないです。しかしどうしても世界観に嵌れないんです。デビュー作「時の渚」にはどっぷり浸かれたのに不思議です。只勘違いして欲しくないのは自分が嵌れないというだけで筆力のある作者の実力は凄いと思います。こうなると大藪春彦賞を受賞した「太平洋の薔薇」を早く読んでみたいです。世間的にも評価の高いこの一冊で嵌れなければ国際陰謀物は生理的に合わないと判断するしかないです。

|

« 幸せを電波に乗せて | トップページ | バツタもんのバツタもん »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: どうしても肌に合わない・・・:

« 幸せを電波に乗せて | トップページ | バツタもんのバツタもん »