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2006年8月22日 (火)

今風に言うと「超、怖い!」

昨日名前の出た岩井志麻子さんに付いて本日は書きたいと思います。彼女は元々ジュニア向けの青春小説を書いていたという変り種です。それが180度方向転換(というか元々はこちら側の人だったんだと思いますが)してホラーを書き、第6回日本ホラー小説大賞を「ぼっけぇ、きょうてえ」で受賞しました。ホラーという枠に収まらず第13回の山本周五郎賞まで受賞しました。岩井さんの作品は(特にホラー系)殆どが自分の出身地の岡山が舞台でかかれています。故に必然的に岡山弁や過去に岡山で実際に起こった事件を元に小説が書かれていたりします。デビュー作の「ぼっけぇ、きょうてえ」以後も「岡山女」「黒焦げ美人」「夜なきの森」と岡山舞台の情念系ホラーを連発します。しかしやはり傑作は「ぼっけぇ、きょうてえ」です。怪談を人にトットッと聞かせる感じの独特の語り口の岡山弁で話は進んでいきます。直接の文章描写というよりは読み手の想像力で、より怖くなる不思議な作品です。よって読んだ人によって怖さの度合いが違うかもしれません。想像力のある人には物凄く怖い作品だと思います。その点を考えると只のホラー作品ではなく文学作品と呼んでもいい作品だと思います。作品のイメージとは違いTVで見る岩井さんは開けっぴろげの性格の面白い方で、以前こんな面白い事を言っていました。「私のジュニア青春小説時代の事に触れるのは、川島なお美に(お笑い漫画道場)に出ていた事を触れるようなもの」と。こんなセリフが軽々と吐ける岩井さんが「ぼっけぇ、きょうてぇ」存在なのかもしれません。

   

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