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2006年6月13日 (火)

ミステリーの服を纏った純愛小説

乙一(おつ いち)氏の「暗いところで待ち合わせ」を読みました。ミステリーとかホラーを想像して読んだので全く違うスタイルにビックリしました。以前のブログにも書きましたが今まで私が読んだ作品群は総てホラー系というか残酷で冷酷な感じの話ばかりでした。その印象が強かったので今回もそうかと思い読み出しました。最初の内は想像通りミステリータッチで始まりますが、読み進めて行くうちに恋愛小説に変わっていくから不思議です。簡単に内容を説明すると、視聴障害を持ち一人でひっそり閉じこもり生活する主人公の女の子の家に殺人事件の犯人が忍び込み奇妙な共同生活が始まります。途中女の子は誰かが居る事に気づきますが気づいていないふりをします。殺人犯も何時の間にか女の子を手助けしたりします。二人の間に何かが芽生え始めた時に様々な事実が分って来ます。二人の行方は?真犯人は?といった感じです。こう書くとミステリー要素の方が強く感じますが、完全なる純愛小説です。かなり面白く読めました。乙一氏には残酷物の「黒乙一」と、刹那さと繊細さを描いた「白乙一」と二種類に分けられるそうです。今回は白ですね。この作品は田中麗奈と台湾俳優チュン・ボーリンの二人で映画化されるそうです。セリフの殆ど無い二人の気持ちの変化を描くシーンは映像化不可能だと思うのですがどうなるでしょうか?今回発覚した物凄い事実がありました。乙一氏は何と地元の豊橋技術科学大学 工学部エコロジー工学 課程卒だそうで、大学生の間は豊橋に住んでいたそうです。ホラー好きだそうですから酒飲みながらホラー話したかったなー・・・。

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