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2006年3月31日 (金)

沈黙は罪なり

よく「事実は小説より奇なり」と言いますが、確かに実際に起こっている事件には想像を絶する世界の事があります。昨日TVのNEWSで流れていたのも非常に奇妙な話でした。その事件は「万引きをして捕まった男が取り調べでも自分の名前や年齢を黙秘し、そのまま裁判にかけられ氏名不明のまま懲役二年の刑が確定した」という事件です。名前が分らないので裁判中は「留置番号7号」の男と呼ばれたそうです。嘘のような話ですが本当に起こった話です。この話を聞いて思い出した本が一冊あります。実際に起こったこの事件に物凄く似た部分があるからです。その本は(折原一)氏の「沈黙者」です。この本の中にも万引きをして捕まった男が名前や住所などの個人情報を総て黙秘します。その結果厳重注意ですむところを懲役刑を言い渡されます。何故黙秘したのか?という謎が残ったまま、数年後に起こった殺人事件とその話がリンクしてきます。所謂(叙述トリック)という手法のミステリーです。実は折原氏は2000年に実際に起こった事件を元ネタにしてこの作品を書いたそうです。その事件は昨日に報道された事件と同じく、強盗致傷の犯人が自分の名前などを黙秘を続け裁判で懲役6年を言い渡された事件です。こんな奇妙な事が何回も起こってるなんて想像だにしませんでした。事実は小説より奇なりです。この折原氏の「沈黙者」は最後まで謎がわからずドキドキします。お薦めの一冊です。明日は折原氏について少し書きたいと思います。

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