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2006年1月 8日 (日)

タイムリーな読書

TVのNEWSでは「トリノ五輪」関連の話題でもち切りです。本家五輪に比べると今ひとつ盛り上がりに欠ける冬のオリンピックですが今回のトリノは何時もより興味を持って見ることが出来るかもしれません。それは昨日読み終わった本のおかげです。その本はスキーの滑降競技を軸にしたミステリーで雫井修介(しずくい しゅうすけ)氏の「白銀を踏み荒らせ」です。雫井氏は(第四回新潮ミステリー倶楽部賞)の「栄光一途」でデビューしました。柔道のオリンピック選考会とドーピング問題を絡めたミステリーでした。その後もトンデモ復讐劇「虚かお」(本当は難しい漢字です)・隣人の起こす怖い話「火の粉」と意欲的に執筆しつづけてます。偶然にも古本で出回る時期が早く総て読んでます。唯一読んでなかったのが今回の「白銀を踏み荒らせ」です。100円で見つけたので早速読みました。相変わらずの筆力と人物描写は物凄く上手いと思わせます。グイグイと文章の世界にひきつけられます。しかしオチが何時も今ひとつなんです。過去三作は特にそう感じました。ミステリーにとってオチはとっても重要ですからね。あまりの強引なでっち上げ犯人は読んでて「それは無いだろう!」と思わず声を上げてしまいます。つまりあれだけの筆力がありながらのオチの乏しさに非常に残念な結果に陥っています。今回の作品は今までの作品に比べればかなり上達したような気がします。まだ未読ですが最新作「犯人に告ぐ」はかなりの好評価で、このミスでも第八位にランクインしています。今から読むのが楽しみです。狙った分けではありませんが、かなりタイムリーな読書だったのでスキーの滑降競技が別の見方で見れそうです。

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