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2006年1月16日 (月)

10冠王のこれから

昨日宮部みゆきの「誰か・・・」を読みました。今や出せば殆どがベストセラーになる人気作家の一人です。過去の受賞歴を調べると驚くべき結果が出ました。①「我らが隣人の犯罪」オール読物推理小説新人賞②「魔術はささやく」日本推理サスペンス大賞③「本所深川ふしぎ草紙」吉川英治文学新人賞④「龍は眠る」日本推理作家協会⑤「火車」山本周五郎賞⑥「蒲生亭事件」日本SF大賞⑦「理由」直木賞⑧⑨⑩「模倣犯」毎日出版文化特別賞・司馬遼太郎賞・芸術選奨文部科学大臣賞。素晴らしい受賞歴ですよね。多分これだけの賞を受賞した人は二人していないと思います。勿論賞を受賞する事だけがイイ作家の条件ではありませんが受賞するにはそれなりの理由と読者の支持があります。年に数冊のペースで執筆するのにどれも外れが無いのは凄い事です。私的には「火車」が一番好きな作品です(やはり直木賞は「理由」でなく「火車」で受賞するべきだったと今でも思っています)。外れの無い宮部氏の「誰か・・」ですが、確かに一気に読めるし標準レベルは軽くクリアーしている作品だと思いますがチト物足りません。じつはそう感じたのはこの作品に限った事ではありません。宮部氏は現在42冊の本を出してますが内36冊を読んでいます(新作数冊が未だ未読です)。ここ最近の作品が今ひとつ昔ほどのパワーを感じません。「模倣犯」で力尽きた感があります(新作を読んでいないので軽率な発言かもしれませんが)。それでも平均点以上の本を軽く出してくるあたりは流石としか言い様がありませんけどね。10冠もとった今は自分との戦いのレベルまで入ってるんだと思います。孤独な戦いが続くと思いますが宮部さん応援しています。一年に一冊くらいのペースでいいから時間かけてイイ作品残してください。一読者からの勝手なお願いです。

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» 最新読書日記31 [みだれ撃ち涜書ノート]
宮部 みゆき 模倣犯〈下〉 良くも悪くも大作である。 ただし、宮部作品の最高傑作かというと?マークが付く。 私は少なくとも以下の点で不満が残った。 ① 犯人の心情は理解に値するのか この作品は、連続女性誘拐殺人事件の発生より終結までの様子... [続きを読む]

受信: 2006年1月30日 (月) 14時39分

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