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2005年11月30日 (水)

路上で始まった文学

昨日100円で買ってきた中古ビデオの中で唯一見ていない「バロウズの妻」を見ました。主演はロック・ボーカリストのコートニー・ラヴと24で有名なキーファー・サザーランドです。映画の内容は実話で、ウィリアム・S・バロウズが如何して自分の妻を殺したか?という謎を解明する映画です。複雑な恋愛映画です。映画の本当のタイトルは「BEAT」と言います。これはこの時代(50年代)のアメリカ文学を「ビート」と呼ぶことからそうつけられました。このバロウズや(アレン・ギンズバーグ)や(ジャック・ケルアック)などがその中心人物です(ギンズバーグもバロウズの友達として映画に登場します)。映画のレベルはハッキリ言って大した事無いです。バロウズが自分の妻を殺す緊張感も全く感じないし、ゲイのバロウズの苦悩もあまり伝わってこない。しかしこの映画で初めて知った事もあります。バロウズが妻を殺して裁判で不起訴になった後から執筆活動を始めた事です(もっと前から書いていたと思っていました)。私は三冊しか読んだことはありませんがどれもイカレた話です。デビット・クローネンバーグ監督によって映画化された「裸のランチ」(私的には大好きな映画です)・薬中毒の故中島らも氏も絶賛(笑)してた「麻薬書簡」「ジャンキー」の三作はぶっ飛んだ名作(迷作?)だと思います。やはり自分の妻をウイリアムテルごっこで殺すジャンキーは頭の構造が違っているのでしょうね。同じくビート文学でもケルアックとギンズバーグは少し詩的な気がします。このケルアツクとギンズバーグを描いた「死にたいほどの夜」という映画もあります。映画のレベルとしてはこちらの方がお薦めかな。個人的にはビート文学にはあまり共感する部分はありませんが、ビートに影響を受けたミュージシャン(ボブ・ディラン・トム・ウエイツなど)や映画監督(ジム・ジャームッシュ)や俳優(ジョニー・ディツプ)などのビートを消化した世代に共感を感じます。やはり文学はその時代の熱感が重要ですからね。「BEAT」とは薬と酒とJAZZにまみれた時代の文学です。

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コメント

中島らもさんの大ファンであるS太郎です。
不慮の事故で亡くなってしまったのは
大変残念ですが、らもさんらしい最後だった
ようにも思います。
らもさんの著書で読んでかどうかは
はっきりしませんが「裸のランチ」のDVDを
借りてきて観ました。
いやぁ何とも不思議な世界で・・・(以下ネタバレ)
テレビ画面の唇が扇情的に浮き出てくる場面とか
タイプライターが生き物のように変わってくとか・・・
薬の影響でそう見えてるんだと判ってても
かなり刺激的な内容でした。
壁紙が剥がれる場面は、しばらく夢に出てきて
困りました。
映画監督では、コーエン兄弟やティム・バートン
男優ではジョニーデップ・ゲイリー・オールドマン
ベニチオ・デルトロ等が好きです。
最近「コープス・ブライド」を見に行こうか
どうしようか迷ってます。

投稿: S太郎 | 2005年11月30日 (水) 13時08分

S太郎さん書きこみありがとうございます。映画の趣味は似てるかもしれませんね。私も変わった(?)映画ばかりみてます(笑)。クローネンバーグは実験映画の「ステレオ」から総て、コーエン兄弟は「シンプル・ブラッド」から総て好きで見ています。両監督ともロマン・ポランスキー監督にかなりの影響を受けた監督だそうで、密室感を描くの旨いですよね。クローネンバーグの「裸のランチ」とコーエン兄弟の「バートン・フィンク」は作家の苦悩を描いた点でも、だんだんおかしくなっていって幻想を見る様も似ていますよね。どちらも大好きです。

投稿: マグ | 2005年11月30日 (水) 13時31分

ああっ・・・(汗)
「裸のランチ」と「バートン・フィンク」記憶が
ごっちゃになってるかも!
曖昧な記憶ですいません。
密室感というか密室劇で好きな映画は「SAW」
とか、名前は度忘れしましたが六角形の球体?
に閉じ込められる奴とか良かったですね。
あと、好きな俳優もう一人思い出しました。
ビリーボブ・ソーントン!
A・ジェリーと何で別れちゃったんですかねぇ

投稿: S太郎 | 2005年11月30日 (水) 23時41分

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