2008年5月11日 (日)

アジアの風(「ゴースト・ハウス」パン・ブラザーズ)

本日もサム・ライミ監督製作のゴースト・ハウス・ピクチャーズのB級ホラー映画を紹介します。本日は「ゴースト・ハウス」という映画です。監督は「the EYE」で有名な香港のオキサイド・パン&ダニー・パン兄弟です。アジアでソコソコの人気を得たのでサム・ライミの目に留まったようで、この作品で目出度くハリウッドデビューを果たしました。内容は古典的ホラー映画の焼き増しの様な感じです。以前に一家虐殺のあった曰く付きの空家に都会から一家が引っ越して来ます。しかも偶然前の家族と同じ家族構成です。そこで段々と霊現象が多発しだします。実はその霊は家族達に危険を知らせる為に出てきていたんです。家族に迫って危機とは・・・。という感じの内容です。危険を知らせてくる殺された前の家族達の映像は、完全いアジアの幽霊スタイルです。もっと言えば「呪怨」に出てくる少年の霊のパクリだったりします。流石アジアの監督だけあってアジア映画特有の湿り気みたいな物を上手く取り入れてます。しかし映画のレベルとしては今一つでした。昨日紹介した「BLOOD」もそうですが、良い所までいっているのに惜しい映画です。何と言うか優等生過ぎるんです。矢張りB級ホラーは何処か弾けた所が無いと今一つワクワクしません!ちゃんと観れる映画だし、ホラー映画としてはかなり上質な部類だとは思いますが、パワーは感じられませんでした。残念。

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2008年5月10日 (土)

女版ブレイド?(「BLOOD」ルーシー・リュー)

ゴースト・ハウス・ピクチャーズという映画製作会社があるのを御存知でしょうか?まー普通は知らないです。この会社はあのサム・ライミ監督がB級ホラーを製作するためだけに創り上げた会社です。既に5本程製作されていますが、今回のその中の二作品を同時に見たので順に紹介したいと思います。本日は人気女優ルーシー・リュー主演の吸血鬼映画「BLOOD」を紹介します。ハッキリ言いますが、ストーリーは大ヒット吸血鬼映画「ブレイド」と大まかなアウトラインは一緒です。望まないのに吸血鬼にされた主人公が、吸血鬼のボスに復讐する為に戦いを挑むという物語です。B級ホラーなんですからストーリーの完成度などそれ程求めていないので、どれだけ楽しませてくれるかがポイントになります。正直この映画にB級ホラーファンを楽しませてくれる要素は見当たりませんでした。ブレイド程のアクションもないし、吸血鬼となって苦悩する人間描写も薄い。加えてスプラッターシーンも拍子抜けです。唯一の見所がルーシー・リューの演技だけとはお寒い。サム・ライミの冠名があるのですからもう少し頑張って欲しかったです。監督はセアスチャン・グティエレスと言うそうです。何でもこの作品が監督デビュー作で、その前は脚本家として「ゴシカ」「スネークフライト」などを手がけていそうです。最近脚本家が監督転身する図が多いですが、成功例は余り見当たらないです。明日はもう一本のゴースト・ハウス。・ピクチャーズ作品紹介します。

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2008年5月 9日 (金)

ジャケと中身が結びつかない(「MMM・・・GUMBO?」ROOM ELEVEN)

本日も今月号のの「ミュージックマガジン」の特集ページからの新作お薦めで知った一枚を紹介したいと思います。オランダ出身のROOM ELEVEN(ルーム・イレヴン)というバンドなんですが、女性ボーカルと男性バックバンド4人の5人組です。ジャケを見ると物凄くカラフルでポップな音楽をイメージしたのですが、全体を通して聞くとシンプルでスタンダードな楽曲集です。ジャズ・ブルーグラス・フォークはたまたフラメンコ調の曲が並んでいますが、ジャケのイメージからは程遠い地味な感じです。この落差を良しとするのかどうかは物凄く疑問です。個人的には失敗では?と思います。しかもメインボーカルの女性が無理やり60年代のアメリカングラフティーの様な格好をしているのもの正直キツイ!良く見ると似合ってないし年齢的にも無理がある気がします。タイトルも「MMM・・・GUMBO?」って!そう言えば昨日紹介したベニー・シングスもタイトルに「・・・」が付いていましたね。オランダでは「・・・」付けるのが流行なんでしょうか?ジャケとタイトルに付いて長々突っ込みましたが、内容も個人的にはそれ程響くものはありませんでした。でもこの手の音楽のムーブメントが来ている事は大歓迎です。日陰の道を歩いてきた私もイヨイヨ陽の目を見る時が来たと言う事で・・・。おっと私も「・・・」好きでした。

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2008年5月 8日 (木)

カウチポテト的宅録(「BENNY・・・AT HOME」BENNY SINGES)

立ち読みですが毎月必ずチエックしている音楽雑誌が何冊かあります。殆ど新譜レビューのコーナーしか読まないのですが、偶に自分の興味のある特集などあると隅から隅までじっくり読み込みます。今月号の「ミュージックマガジン」の特集は正に私の為にあるのでは?と思う位のド真中ストライクの特集でした。カサンドラ・ウイルソンにノラ・ジョーンズ。最近のリズ・ワッツからマデリン・ペルーまで。このブログで過去にとり上げた人達ばかりです。お蔭で立ち読みにも関わらず30分もかけて熟読してしまいました(本屋さんすいません)。その中で今月発売の新譜も何作か同系列の音楽として紹介されていたので早速何枚か聞いてみました。本日はその中の一枚であるBENNY SINGES(ベニー・シングス)の最新作「BENNY・・・AT HOME」を紹介します。オランダ出身のベニーは、その筋では既に有名な存在だそうですが、私は今回初めて名前を聞きました。大きなジャンル分けでいけばAORとかブルー・アイド・ソウルという分け方がピッタリくる音楽です。決して唄も上手くないし、メロディーに物凄く特徴がある訳ではないのですが、何処か懐かしいノスタルジーを感じさせる安心感のある音が持ち味です。しかもタイトルからも想像できる様に、今回のアルバムは全曲ベニーの自宅で宅録されています。数人のお手伝い意外は総て自分でこなしているそうです。その結果非常にノンビリした造りになっています。悪く言えば雑でスカスカなんですが、その隙間が平和な昼下がりと言う感じでイイ味出しています。カサンドラとかノラと並べるのは少し違う気がしますが、聞き心地の良さという部分では同じかもしれません。明日も特集から聞いた新人を紹介しますね。

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2008年5月 7日 (水)

少しファンタジーな横山節(「影踏み」横山秀夫)

警察関係しかも警察の部署でもマイナーな分野を書かせたら右に出る人が居ない上に、短編で本当に力を発揮する横山秀夫さんの連作短編集「影踏み」を読みました。今回の主人公は横山作品初の犯罪者側の(ノビ師)です。(ノビ師)とは泥棒の事で、普通(空き巣)は読んで字の如く住人の留守を狙って泥棒するのですが、(ノビ師)はワザワザ人が寝ている時を選んで泥棒をするという、泥棒の中でも変り種の人種です。その(ノビ師)が出所する所から物語が始まります。何だ単なる泥棒の話と一瞬思うのですが、今回は何時もの横山作品には無い味付けが少ししてあります。主人公の死んだ双子の弟の声が、常に主人公の頭の中で鳴り響きます。横山作品の中では初のファンタジー色(?)とでも言いましょうか、現実離れした味付けがしてあります。流石安定感抜群の作家さんなので今回も安心して読み終えましが、オチに関しては途中で想像出来てしまいます。その辺りは減点ですが、警察話だけでないという新たな試みとしては及第点ではないでしょうか?今後の作品のキッカケになる作品では無いかと思います。

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2008年5月 6日 (火)

スピード感が最高!(「闇の楽園」戸梶圭太)

長かったGWも要約今日で終わります。皆さんにとってはもう終わりんでしょうが、仕事をズーッとしている身としては要約終わりです。飲食店にとってGWというのは魔物で、物凄く忙しい年もあれば、普段より暇になってしまう年もあります。観光地でもないので全く読めない魔物です。今年は運悪く暇なGWでした。お蔭で本を沢山読めました(泣)。暇でゆっくり時間が流れる中で物凄いスピード感の本を読みました。戸梶圭太(とかじ・けいた)さんのデビュー作である「闇の楽園」という一冊です。物凄く有名な作家さんですが、今まで何故かちゃんと読む機会が無く今になってのデビュー作を読みました。これが想像以上のスピード感で一気読みしてしまいました。個人的に大好きな新興宗教団体も登場するし、町おこしの為に計画されたテーマパークが「お化け屋敷」というハヤメチャぶりは私的にはド真中ストライクです。デビュー作でこのレベルは凄いんでないでしょうか?余りにもぶっ飛んだ作品が多いと聞いていたのですが、この作品は許容の範囲内でしたので私にもとても楽しめました。その他の作品も読んでみようと思います。7年も前の作品を今更紹介ですいません。最後にGWなんて大嫌いだー!

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2008年5月 5日 (月)

ドタバタ劇(「スモーキン・エース」ジョー・カーナハン)

それなりに知名度のある役者が何人も集まりくんずほぐれつのドタバタ劇を演じる映画はブームです。そしてそこに時間軸も複雑に交差する味付けも加わり、一見単純な話を複雑に見せるという手法もお約束になりつつあります。ハリウッドは脚本家が不足しているんでしょうね。昨日見た「スモーキン・エース」という映画は正しく何のヒネリもないドタバタ劇でした。出演はベン・アフレック アンディー・ガルシア レイ・リオッタ アリシア・キーズ と豪華役者勢揃いです。しかも監督はデビュー作が異常に評判の良かったジョー・カ-ナハンとくれば、そこそこ面白いに決まってるぞ!という過度の期待がいけなかったのか、本当に単なるドタバタで終わった映画にガッカリでした。この手の映画を一本も観た事無い人は別して、余りの工夫の無さにゲンナリしてしまいます。敢えて良い所を挙げるとしたら、アリシア・キーズの娼婦姿でしょうか?あまりの嵌りすぎの姿に、もしかしてデビューする前は本職?とあらぬ想像をしてしまいました。それにしてももうこの手の映画は要らないのではないでしょうか。折角これだけのイイ役者揃えて居るんですから勿体無いにも程があります。

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2008年5月 4日 (日)

自他共に認める実験的映画(「INLAND EMPIRE」DAVID LYNCHI)

大好きな映画監督の一人にDAVID LYNCHI(デビッド・リンチ)が居ます。カルト映画とされる「イレイザー・ヘッド」での登場からズーッと観続けてる監督です。前作「マルホランド・ドライヴ」より2年半の歳月をかけて製作された最新作「INLAIND EMPIRE」を要約観ました。DVD発売は既に前にされていたのですが、リンチ監督の映画は観る時に覚悟にも似た何かが必要なので、タイミングを自分で計って要約観る事が出来ました。するとどうでしょう!私の気分のタイミングなどぶっ飛ばす程の不可思議な映画でした。今までのリンチ作品とは少し毛色が違い、幻想的とか奇天烈さはある意味薄い気がしますが、より哲学的・観念的な内容でした。出だしは何時も通りで音楽も盟友アンジェロ・バダラメンティが務めています。一瞬イイ意味で何時も通りと油断させますが、物語が進むにつれて何時ものリンチとは違う事に気付かされていきます。上映時間3時間。正直途中かなり眠くなる時間帯もありますが、終わってみればリンチ以外の誰にも撮れない映画でしかありませんでした。監督自身も撮影の際に、脚本が出来上がらずその日その場で思い付きで撮影をした実験的映画だそうです。監督の意図通り全米批評家協会「実験映画的作品賞」を受賞してます。リンチ映画としては何の異論も無いのですが、大きく映画の出来栄えという括りだと少し物足りない気がします。理解が難しいのは何時もの事だし、逆にそれが持ち味だからイイのですが、兎に角時間が長い!もう少しコンパクトに纏めても良かった気がします。エンディングにはニーナ・シモンの曲でミュージカルのラストのような終わり方です。この手法は結構大好きです。まー良くも悪くもリンチ以外の何でも無い映画でした。

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2008年5月 3日 (土)

第三の男がいよいよ主役に(「SUNDAY MORNING IN SATURDAY'S shoes」Richard Julian

ノラ・ジョーンズは今や世界中で名前の知らない人は居ない程の歌姫となり、そのノラの楽曲を作曲したジェシー・ハリスも、今や推しも推されるコンポーザー&シンガーとなりました。その二人と大学時代から交流があり、昨年Little Williesというバンドで、二人と共演した人物が居ます。その名をRichard Julian(リチャード・ジュリアン)と言います。才能は二人に負けずとも劣らずなのに、頑固さがネックになったのか、デビュー作はインディーズでしか発売されず、二人の大躍進に比べて何かと障害の多かった彼ですが、昨年要約「Slow New York」でメジャーデビューを果たしました。これが実にイイアルバムでした。そして今までの鬱積を晴らすかのように、二年少々で最新作が登場しました。しかもプロデューサーはあのミッチエル・フレームが務めています。どうですか!とてもインディーズでくすぶっていた人間とは思えない大躍進です!元々才能のある人ですから内容は間違い無いですが、ミッチエルのお蔭で更に洗練されたいます。しかし決して今風の音ではなくイイ意味で何処か懐かしい耳障りの音楽達です。カントリーありジャズありブルースあり。しかもどのジャンルもリチャード色に完全に染め上げています。ズーッと聞きつづけられる一枚です。でもそれ程売れないだろなー。もう少し商売気出してノラとコラボするとかすればいいのにね。超お薦めの一枚です。

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2008年5月 2日 (金)

元祖エリカ様(「New Amerykah-Part1」Erykah Badu)

物凄いタイトルのアルバムを聞きました。その名を「New Amerykah-Part One(4th World War)」と言います。何とタイトルに(第四次世界大戦)という文字が入っています。未だ第三次も起こっていないのに何故第四次?深い意図はわかりませんが、彼女の事なので聞き手に対しての深いメッセージがあるのでしょう。彼女とはErykha Badu(エリカ・バドゥ)嬢の事を言います。彼女の通算五作目のこのアルバムですが、世間的にはかなり賛否両論の激しい評判だったのですが要約聞く事が出来ました。さて一曲目からイキナリPファンクばりのゴリゴリの重低音ファンクで幕を開けます。今までのエリカ嬢のイメージをブチ破る程の激しさです。その後も今風のクラブビートや意味不明なアレンジの曲が散らばり、統一感があまり無いイメージの一枚です。相変わらずカッコイイのは間違いなですが、何処か今の若者に寄り添った感じは否めません。神秘的な彼女のイメージをある意味地上界に引き戻した感じです。より身近に感じられた点ではいいのですが、やはり私個人としてはスピリチャルで魔女的なエリカ嬢の方が興味が沸きます。ジャケも何処か80年代のヘビーメタルに感じるのは私だけでしょうか?この変化をどう受け止めるべきでしょうか?賛否両論なのも心から納得いきます。私としても評価は半々です。パート1とある位ですからパート2も出るんでしょう。本当の評価はその時に出るのでしょう。しかし消化不良感は拭えないので、超名作デビュー作「バドゥイズム」を聞きながらブログ書いてます。やはりこのアルバムは凄い・・・。どうしてもこれと比べると物足りないなー。比べる事には何の意味もなさ無いですが。。。

 

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